WORK / DECISION

装置安定性・転倒余裕チェック

質量・重心・接地支持点・外力6分力から、水平支持面上の静的な等価反力作用点と転倒余裕を一次検討します。

水平・剛な支持面上の静的な自由支持モデルによる一次検討です。アンカー、動的荷重、摩擦による拘束、床変形などを含む実機の安全性や規格適合性は別途評価してください。

装置・重心

質量はkg、位置は支持面原点Oからのmmで入力します。+Zは上向きです。

接地支持点

各支持点のXY座標を1点ずつ入力してください。入力順に関係なく外周を作成し、重複点と内部点を処理します。

支持点 1
支持点 2
支持点 3
支持点 4
4点入力中(最低3点)
外力6分力

装置へ作用する力をN、自由モーメントをN·mmで入力します。モーメントは作用点Pまわりです。

外力 [N]

自由モーメント Pまわり [N·mm]

外力作用点 P [mm]

外力の作用点からOへ M_O = M_P + r_OP × F で一度だけ移送します。

MODEL

用途・入力方法

装置架台、制御盤、機械ユニット、台車、試験装置など、複数の支持点で水平な床面に置く機器について、設計初期の静的転倒余裕を確認する一次検討用です。入力座標は右手系直交座標とし、XYを水平面、+Zを上向き、支持面をz=0、原点をOとします。重心Gと外力作用点Pは同じ座標系に入力してください。

質量はkg、位置はmm、力はN、モーメントはN·mmです。既定重力加速度 g=9.80665 m/s² から重量 W=mg [N] を計算します。外力モーメントは作用点Pまわりの自由モーメントとして入力します。

表示する Rx・Ry は釣合いに必要な水平反力合計です。摩擦係数や支持部のせん断拘束を確認していないため、滑りや水平反力の成立性は判定しません。

計算方法と符号

Fg = (0, 0, −mg)
Fext = F + Fg
Mext,O = MP + rOP × F + rOG × Fg
R = −Fext,  Rz = −Fext,z

Rz > 0 の場合のみ、等価支持反力作用点 CoP を計算:
xC = Mext,y / Rz
yC = −Mext,x / Rz

CCW hullの各edge A→Bについて:
d = ((B−A) × (CoP−A))z / |B−A|
moment margin = Rz × d
内側: d>0 / 境界: d=0 / 外側: d<0

支持面に垂直な反力Rzの等価作用点をCoPと表記し、重心のXY投影とは図中で別の記号にしています。静力学の力・モーメント釣合いから導いた表示であり、支持点における個別の反力分布や接触圧力は求めません。CoPは水平反力の作用点を定めず、Mzを支える摩擦・拘束モーメントも評価しません。凸包は入力点をXY順に整列し、向きがCCWになるよう構成します。端点は決定的に並べ、同率で最小となる支配edgeはすべて表示します。

各edgeの符号付き距離は支持多角形の内側で正、境界で0、外側で負です。各edgeのモーメント余裕は Rz × d です。固定値による合否・安全率は設けていません。浮動小数点のごく小さい距離は数値許容差内で0として扱います。支持多角形の幅が数値許容差で解像できない配置は拒否します。原点を支持点付近に置いてください。Rzが0以下の場合は通常の静的接触モデル外としてCoPとedge余裕を計算しません。

前提と対象外

剛体、水平・剛な支持面、静的釣合い、支持点の凸包を用いる簡易モデルです。支持脚は点支持として扱い、支持点間に連続した接触面があるとは限りません。この計算は装置全体の構造安全性や転倒防止を保証しません。アンカーで固定された装置は、アンカー引張・基礎・ベースプレート等を別途評価する必要があり、この自由支持モデルだけでは最終判定できません。

FAQ

支持点には何を入力しますか?

床と荷重を伝える支持位置のXY座標を入力します。凸包に含まれない内側点は外周計算から除かれ、完全に重なる点は重複としてまとめます。

重心とCoPはどう違いますか?

重心投影は質量分布から得るGの水平投影です。CoPは入力した外力・モーメントと重力の釣合いを満たす、垂直支持反力Rzの等価作用点です。外力がなければCoPは重心投影に一致します。

アンカーで固定された装置に使えますか?

静的な自由支持の参考値としてのみ使えます。アンカーボルトの引張・せん断、コンクリートや基礎、ベースプレート、接触を含む最終評価には使えません。

動的荷重も評価しますか?

いいえ。地震、衝撃、振動、加速度運動の応答は含みません。入力外力を使った静的な釣合いだけを扱います。

CoPが支持多角形の外に出た場合は?

正の垂直反力を支持多角形内に置く静的な自由支持モデルでは釣合いません。転倒境界を越えたことを示す符号付き余裕であり、実機の挙動や他の拘束反力を予測するものではありません。

計算根拠・更新情報

剛体の力とモーメントの釣合い、モーメントのベクトル積、水平支持面に対するCoP位置を使用します。CoP式とedge距離・モーメント余裕への整理は本ツールの座標定義に基づく一般力学からの導出です。凸包はCCWの2D外周を返す単調鎖法相当の手順で構成します。資料は一般式の確認に使い、会社固有資料・社内数値・社内ロジックは使っていません。

計算バージョン
0.1.1
最終確認日

関連する設計ツール

入力値は連携しません。座標系・単位・各モデルの適用範囲を個別に確認してください。